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しかし、実際は工法による耐震性の違いはない。
というのも、一戸建て住宅には建築基準法で求められる強度があり、どんな工法でもその基準値をクリアするように計算され、設計されているからだ。
ツーバイフォー工法に比べ、耐震性能が低かった在来工法も筋交いや金具類で補強することで、基準値を楽にクリア。
この基準値は、関東大震災の巧倍の強さの地震が起きても大丈夫というくらいレベルの高いものになっている。
この基準値をさらに上回る耐震性能を持つ一戸建てをつくろうとすると、例えば鉄筋コンクリート造のように、建設費が高くなってしまう。
そのため、通常の一戸建ては基準値を少し上回るレベルでつくられているため、耐震性能の差がないといえるわけだ。
ただし、軽量鉄骨は、燃えない鉄骨を骨組みに使っているため、火災に強いという長所がある。
そのほか、本と異なり、腐らないし、害虫が巣くう心配もない。
さらに、主要部材を工場で生産されるため、精度が高く、短期間で施工できることなど、長所が多い。
短所となるのは、人によってはイメージがわるいこと。
相変わらず、プレハブ小屋の印象がつきまとうし、「木に囲まれて暮らしたい」という人には受け入れられない。
ムードより、実質を求める人に向く工法だ。
なぜ、日本の木造住宅は長持ちしないか。
日本は、雨が多く、夏の暑さと冬の寒さの差が激しい国。
いわゆる高温多湿で、これは木造住宅にとって過酷な条件といえる。
カビが生じやすく、木が腐りやすいのだ。
アメリカのツーバイフォー住宅は300年以上持つというCMがあるが、あの家を日本に持ってきても300年持つ保証はない。
何年持つかは分からないが、日本の雨に打たれると、たちまち雨漏りを起こす可能性がある。
それほど日本の雨と湿気はすさまじいのである。
しかし、日本にも築後500年以上たっている木造の民家が残っている。
それはなぜか。
理由は2つある。
1つは高床になっており、地面の湿気が建物に伝わりにくい構造になっているからだ。
昔の家が長持ちした理由の2つ目、それは国内産のムクの木材を使っているからだ。
ムクの木材とは、合板ではなく、単板という意味である。
合板ではなく、単板のほうが丈夫で長持ちするのは当然である。
さらに丈夫で長持ちを追求するなら、単板の産地が問題だ。
カナダから来たログハウスのビルダーに話を聞いたことがある。
そのとき彼は、「長持ちする家を建てたいなら、そこに生えている木を使え」と言っていた。
高温多湿の日本では、高温多湿の中で育った木材を使うに限る。
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